多分すぐに飽きる日記

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第三世界の長井 全話紹介&解説 第3巻

第10話『主人公』達

 I・Oが長井を探しに学校へ行くとI・Oが制御し損ねたアンカーで校舎が異常な改変をされていた。長井は学校にはいない事を知ったところに、校門から異様な画風の男―マッハエース―が現れたためI・Oは彼の調査を行う。

 マッハエースは「地球を守っていたジャック・ダニエルの代わりに”銀河連ぽう”から赴任したヒーローが自分である」という認識を持っていた。マッハエースの持つレーダーは”敵”を探知する。昨日の公園で長井がレーダーに反応したため、彼は長井を敵視していた。彼のレーダーが敵反応を示したため、彼がそこへ向かうとクッ付カセル星人と遭遇する。

 クッ付カセル星人はマッハエースを戦うべきヒーローだと誤解して追いかけ、マッハエースは市街地を逃げ回る。空ではUFOの”すい星号”が飛び去っていく。

 市民の混乱を見ながらI・Oは世界の終わりの近さと自分の無力を感じる。

 

  • 長井の通う高校が私立悪魔特捜隊本部高等学校になってしまいました。悪魔特捜隊本部はデビルマンに出てくる建物です。この下りはI・Oがアンカーを使った介入に積極的ではない理由を見せておきたかったのかなと思います。

  • 第5話で迷惑レイヤー扱いされた長井の「これがこの俺が身をすてて守ろうとした人間の正体かー?」もデビルマンの台詞のパロディです。ラーメン星人の必殺技名も”実写版デビルマン”です。ながいけんデビルマンが好きなんだと思います。

  • 今回の話では長井が登場せずマッハエースにスポットが当たっています。そしてサブタイトルが”『主人公』達”です。前回のうるるの「この世でたったひとりの主人公こそが長井」という言説と対象的です。

  • I・Oは「負荷」という言葉を稀に使います。字面や文脈から考えて一定の「負荷」がかかると人間は歪み、長井やマッハエースのようになるという理解が正しそうです。作中の描写から物理法則の破れを認識したり、書き換えられた過去と関わり深いと「負荷」が大きいのではないかなと思います。

  • 今回の話ではクッ付カセル星人、私立悪魔特捜隊本部高等学校、マッハエース、すい星号など異常なものたちが街中で市民に目撃されました。それらが周囲に「負荷」をもたらすので、前話より状況が悪化しています。

 

第11話 同一性と万物斉同

 I・Oが学校へ行くといつもと変わりのない長井が現れた。I・Oは長井とは何かを考える。

 I・Oと長井とうるるは公園に移動しプロジェクトを進める。うるるは長井につきまとい身分や目的を明かさないI・Oを信用しない。うるるは長井が死にかけても何もしないI・Oを非難するが、I・Oもまた長井をヒーローにするために世界の破綻を顧みないうるるを非難する。

 うるるは自分の行為とは関係なく世界の破綻は始まっている事、だからこそ無限の可能性を持つ長井をヒーローにすることの意義を主張する。I・Oはそれに対し思うところがあったが上手く説明できずうるるの主張を退けられない。

 うるるが長井を変身させ再改造の具合を確かめていると、尾行していたマッハエースが攻撃を仕掛けバトルが始まる。戦いの最中警察が来たためうるると長井は逃走する。空では”すい星号”とドングリ・フリーダムの戦闘が発生し攻撃の余波で市街に被害が生じた。

 同日夜I・Oは横田、大村、橋本の3人に会い調査報告をする。

 横田はI・Oに現実と認識の関係を説明する。

 大村はI・Oに戦争の危機を訴えドングリ・フリーダム関係の調査を要請する。

 

  • I・Oは第1話で長井とは何なのかという疑問を持ちましたが「音那によってEアンカーで歪まされた元は普通の人間」という結論を既に下しました。それは第6話で音那に認められてもいます。長井の復活を見て改めて長井とは何なのかを考え直す必要が生じたようです。

  • I・Oとうるるが口論します。うるるは長井が無限の可能性を秘めた主人公と認識し、I・Oは長井に世界を救う力はないと考えています。前提が両者で異なるので実のある議論にはなりませんでしたがこの経験でI・Oは自分が世界のことをちゃんと知らない事に気付いたようで、それが後の横田との会話に繋がっています。またこれ以降うるるのI・Oに対する態度が軟化します。

  • I・Oが横田に質問を投げかけます。1巻の頃のI・Oはしきりに「どうでもいい」「関係ない」と言っていました。わからない事を質問するという行為からはI・Oに当事者意識が芽生え、主体性を持ち始めている事が読み取れます。

  • 今回横田が話している半側空間無視や、第14話で横田が話す盲点やカクテルパーティー効果は『脳の中の幽霊』という書籍で紹介されています。この本をながいけんも読んだようです。興味のある人は読んでみてください。

  • ながいけんは『第三世界の長井』を連載する前『万物斉同』というイラストエッセイを連載していました。エッセイの記述ではながいけんは万物の価値は全て同じという、万物斉同に込められた意味に強い共感を覚えているようです。なので今回のサブタイトルは横田の台詞を強調するためにつけたのだと思います。第1話冒頭で「Real is no more than material.」(現実はただの材料にすぎない)という文章がわざわざ挿し込まれています。横田の話している事はこの作品の中心テーマなのだと思います。

 

第12話 意志と表現としての世界

 I・Oが校舎内部の調査中に宇宙人が出現する。危険なので長井を校舎から連れ出す。

 現れた復讐サレ星人と長井のバトルが始まったが、長井が一撃で相手を絶命させる。焦った長井が逃げ出すと、取り残されたI・Oはあまりの事態に笑みをこぼす。

 音那が復讐サレ星人の死体を隠すために姿を現し、I・Oに労いの言葉をかける。I・Oが音那に質問するが音那は回答を拒否する。そこでI・Oは音那の目的や世界を救う方法を推測で語る。音那はそれらがI・O自身の言葉であることを確かめると笑顔を見せる。見下されたと感じたI・Oは激怒し音那を侮辱する。

 音那は何も説明しない理由をI・Oのそうした感情的なさまにある事を明かし、やはり説明はできないと言う。代わりに「お前自身が自分の答えを見つけるしかないんだ。」と告げる。

 I・Oは俺がなんでここに在るのかを見つけてやると返答する。

 

  • サブタイトルは「意志の表象としての世界」のもじりのようなんですが自分は読んでいないのでよくわかりません。
  • 長井が他に殺したことがあるのは爆破星人だけです。爆破星人は覆面をしていて死体も爆散したので人を殺したという感じでもありませんでした。復讐サレ星人の死体のあまりの生々しさに長井が引いてます。

  • 第1話で音那はI・Oに「…お前は表層だけ見てそこから推察するつもりはないのか?」と投げかけています。言い換えれば「表層を見てそこから推察しろ」「自分で考えろ」ということです。

  • I・Oの「お前もしかして…人類をわざと減らそうとしてんのか?」から始まる一連の話はI・Oが手に入れた情報を整理して自分で導き出した推測です。最後まで聞き終えた音那は「そういう事か…今のは全部お前自身の言葉か?」と質問しI・Oが肯定したため、自分の要望が叶った事に喜んで笑みを浮かべます。しかしI・Oは音那を憎んでいるためこれを嘲笑と受け取りました。

  • 168ページのドングリ・フリーダムの下、「お前はあたしを全否定する。」の上に「みんなを助けられたらいいのに」という文章があります。この作品でコマの外に何かが書かれているのは珍しくほとんどがギャグ表現で、この文章だけが例外です。なので「みんなを助けられたらいいのに」は音那のモノローグという理解で良いと思います。音那は作中で悪し様に言われがちですが、悪い人でもないしI・Oの事を嫌ってもいないと思います。

コマの外になにか書かれているページ

  1. 第1話「第1話」(第1巻p.5)
  2. おわり(第1巻p.12)
  3. 博士の台詞(第1巻p.24)
  4. クッ付カセル星人のロゴ(第1巻p.138,p.145)
  5. 擬音(第1巻p.148)
  6. 長井のモノローグ カイジのパロディ(第2巻p.8)
  7. マッハエースの台詞(第3巻p.34)
  8. マッハエースの台詞(第3巻p.53)
  • 音那が状況の説明をしないのはI・O自身に問題があると明かしました。

  • 状況の説明の代わりに音那はI・Oに、自分の答えを探す事を提示しました。

  • I・Oはこれまでに多くの疑問を抱いてきました。しかし他の疑問を差し置いて自分の存在理由を探すと答えました。それがI・Oにとって最も重要な事だからです。

 

第3巻はここまで。

第三世界の長井 全話紹介&解説 第2巻

主要人物

うるる

元の人物は長井の級友の女子生徒。

アンカーを打たれ過去が書き換わり、博士の娘うるるとして、長井をスーパースターすべく行動する。

頭にゼンマイが生えている。黒いダブルタイプのナース服のような、特撮っぽい服を着用する。

 

第6話 ヒーローの創り方(後編)

 I・Oは長井や博士を歪ませた音那を責める。音那も世界を見捨て何もしないI・Oを責める。音那は何も説明しないまま立ち去る。

 長井の級友の女子生徒の髪色と髪質が変化する瞬間をI・Oは目撃する。音那は彼女を見に来たのだとI・Oは察する。

 警察官から拳銃を奪ったクッ付カセル星人がI・Oのそばを走り抜け、パニックが起きる。

 I・Oは長井から手を引く事を決意する。

 

  • 見た目の変わった女子生徒は第8話で級友たちの記憶から存在が消えます。そして”うるる”という人物として長井と関わりを持ち始めます。
  • 人の見た目が変化する、画風が変わる現象は直感的に意味が理解しにくいと思いますが作中で説明があります。「長井の周りでこんな風に…長井が上書きされる事でドミノ的にデタラメな転移が周りで起こっちゃう。現実の方が長井に押し負けてねじ曲げられてく。」また作中の似たような事例は以下のものがあります。
  1. 第1巻第1話で長井に会った瞬間I・Oのキャップのロゴが変化する。
  2. 第2巻第8話でうるるを信じた長井の画風が変化する。
  3. 第2巻第9話で長井と衝撃星人のバトルを見た衆人の一部がマッハエースとキャプテントーマスになる。

第7話 神の死骸

 長井の調査を打ち切り部屋に閉じこもっていたI・Oがコンビニへ買い出しに行くと長井に遭遇した。I・Oは長井と偶然二度会った事で自分が既に長井の物語に組み込まれている事を悟る。

 ラーメンを持った女子中学生の見た目をしたラーメン星人が現れる。彼女の能力で操られた麺は変身した長井の手足を貫き、長井を逆十字にはりつけにした。エナジー不足で変身が強制解除された長井の裸を見たラーメン星人は、ドンブリを取りこぼすと突然我に返りその場を立ち去った。

 

  • 長井に会うまでEアンカーの手紙を開きもしないところにI・Oの心情が現れています。
  • 「…やっぱり偶然じゃねえ。俺ももうこの物語に組み込まれちまってる…」この台詞の解釈は難しいです。「テクスト」の性質か、長井の性質か、音那のアンカーの介入があったのか。とにかく長井とは否応なく関わらざるを得ないとI・Oは理解したようです。
  • ラーメン星人は4人目の宇宙人ですがこれまでと事情が違います。飛ビ跳ネサセ星人、爆破星人は会話が成立しませんでした。クッ付カセル星人は宇宙から侵略しに来たと発言があり、博士の説明と矛盾しません。
  • ラーメン星人はラーメン星人と呼ばれる事を拒否しヴェーレと呼べと発言します。ヴェーレは長井を殺して偽りの世界を浄化したいとのことで、宇宙人ではないし世界侵略をするという意識はないようです。博士の主張と噛み合いません。

 

第8話 もう一つの第1話

 食事していたI・Oは音那の視線に気付く。

 学校へ行ったI・Oは、女子生徒の一人の存在が消滅している事を知る。長井を見つけ変身アイテムを返却すると、長井の級友が死体を発見したと知らせに来る。I・Oと長井が確認するとその死体だったもの、うるるが目を覚ました。

 博士が火山噴火星人の出現を報告する。うるるは彼らは侵略宇宙人ではなくアンチテーゼであると主張する。

 うるるは手段を選ばずに長井をヒーローとして大衆に受け入れさせる計画を立てる。長井はそれを受け入れる。

 火山噴火星人が現れ、能力を使いメキシコのポポカテペトル火山を噴火させる。I・Oは長井に火山噴火星人を殺させようとするが、うるるの影響で長井は戦おうとしない。再度能力を使おうとした火山噴火星人を、I・Oは無意識でアンカーを使い消滅させる。

 橋本から長井に助力してはいけないと言い含められていたI・Oは行動を後悔する。

 

  • 神であるI・Oと音那はアンカーを扱える特徴がありますが、他にも遠隔視、空中浮遊、瞬間移動などができます。今回はI・Oと音那が距離や遮蔽物を無視してお互いに視認しています。説明がないとちょっと分かりづらい表現だと思います。
  • 新しい登場人物のうるるは長井の発言に吹き出し笑いをしますがこれは他の登場人物と違いうるるが長井をかなり正確に認識できているということです。
  • 今回のサブタイトルは「もう一つの第1話」なんですが、これはグダグダになってしまった物語をうるるの仕切りで再構築して再出発を試みる話だからです。
  • うるるは、物語を修正するために音那が用意したキャストなのだと思います。以下が根拠です。
  1. I・Oは音那がこのテクストを修正しようとしているんだろうと考えている。(第3話)
  2. 音那が髪の長い女子生徒を見ている描写がある。(第6話)
  3. 音那がI・Oを見ていた後にうるるが登場する。(第8話)
  4. うるるが捏造した長井の父親が地球を守っていた過去が事実と化している(10話、11話)
  • 『宇宙人を消すために音那が長井を用意した』のではなく、『長井を消すために音那が宇宙人を用意した』のではないか? という説を橋本は提唱しています。これは第4話冒頭の会議と同一のタイミングであるとI・Oの服装から推測できます。飛ビ跳ネサセ星人よりは後、爆破星人よりは前です。そのためにI・Oは宇宙人の排除に積極的ではありませんでした。

 

第9話 壊れた神と序章の終わり

 うるるは長井をスターにすべく計画を練る。I・Oは何故長井にこだわるのか問う。うるるはこの世界は一つの物語で、いつの時代も一人主人公がいる。長井は今その主人公だからだと主張する。

 衝撃星人が現れる。長井は応じて転送技術で石を取り出す。I・Oはアンカーで人を遠ざけようとするが、物理法則の破れを見た人間が異質な見た目になる。衝撃星人とのバトルで長井は瀕死になる。ドングリ・フリーダムからの援護射撃を貰い、長井は転送技術で離脱する。

 I・Oは状況を説明をしない音那に憤る。

  • 8話ではすぐに長井から離れようとしていたI・Oが自分から接触しています。うるるの登場で関心を持ったという事なんだと思います。
  • うるるが世界観を語りますが、その時のI・Oの反応は自分の認識と似ている部分が多くて驚いたという事なんだと思います。
  • 衝撃星人は人類のミュータントを自称しており、宇宙人だという博士の主張とは矛盾が生じてます。
  • 「そのくせ肝心の音那が何も言わねえ、何が正しいんだか今の俺にはさっぱりわかんねえんだ。」というI・Oに、音那は「創る事は壊す事…ショウ…今は手に入れた全てのものを捨て去る覚悟を持て。」と応じます。このI・Oと音那の構図は第1話とよく似ています。説明しろと言って自分で考えないI・Oに、音那はヒントだけ言って十分な説明を与えません。この構図が次巻からようやく変化します。

2巻はここまで。

第三世界の長井 全話紹介&解説 第1巻

まえがき

 このエントリは『第三世界の長井』のネタバレを多く含みます。

 『第三世界の長井』はながいけんによって描かれた漫画です。一般的にながいけんはギャグ漫画家として知られており、そのために『第三世界の長井』をギャグ漫画として読む向きもあります。しかしおれは『第三世界の長井』はストーリー漫画として読むことができると思っています。

 ストーリー漫画として『第三世界の長井』を読むとかなり不親切な手法で描かれていて、理解するためには作中に断片的にある説明を自分で統合したり、本筋と関係のないものも多いギャグシーンの中から重要な会話を拾い上げていかなければなりません。

 そのせいでこの物語を理解できない人が多くいるであろうことがもったいないなと思いました。そういった方々が『第三世界の世界』を理解する助けになればと思い、このエントリを書いてます。

 はじめに設定の説明を行います。

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第三世界の長井 3巻と4巻のI・Oの態度の変化について。

第三世界の長井3巻までと、4巻以降のI・Oの態度の違いについて今まで理解できなかった事がわかった気がしたから、忘れないように書いておく。

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ながいけん『第三世界の長井』 未回収の伏線

(追記)5巻について

ゲッサンに掲載されたページが79ページくらいしかないですし、最終回にながいけん先生からのコメントが乗っていたので出版はされないような気がしますが、されたらいいですね。(追記終わり)

 

(さらに追記(2020/07/01)

2020/06/25にTwitterに「第三世界の長井【公式】」アカウントが開設されました。

現時点で投稿は8ツイートのみ。

・6/25 最終回の続きと思われるネームのコマが6件(6枚)。

・6/26『ながいけん著『第三世界の長井』公式アカウントです。ながいけん先生の委託を受けて、スタッフが運営しております。DM開放しておりますが、仕事関係のご連絡以外には返信致しかねます。ご了承ください』という文面に、第三世界の長井 NEW TESTAMENT とゴシック体で書かれている添付画像。

・6/27『ながい先生から「元気です」との事です。(スタッフ)』

 

プロフィールには

ながいけん著『第三世界の長井』公式アカウントです。ながいけん先生の委託を受けて、スタッフが運営しております。DM開放しておりますが、仕事関係のご連絡以外には返信致しかねます。ご了承ください』

と書かれています。

また一時的にこの文章の最後に「小学館ゲッサンとは無関係のながいけん個人のアカウントです。そちらへの問い合わせはご遠慮ください」(うろ覚え)と付け足されていましたがなぜか1時間程でその文章は消えました。

 

次に『第三世界の長井』の今後についてです。

06/26の時点で私はこのようなツイートをしました。

箇条書きで書かれた事は全て事実なんですが、そこから導き出した結論に多分に希望的観測を含んでしまっています。すぐにでも連載再開が発表されるとこの時は思っていたんですが、それは無理かなと思い直しています。

このツイートをした06/26時点ではながいけん氏がゲッサンとの契約というか、内部事情はよくわかりませんが繋がりがあると思ったのでこういった予想を立てました。

しかし06/27に「小学館ゲッサンとは無関係のながいけん個人のアカウントです。そちらへの問い合わせはご遠慮ください」という旨が書かれました(消えましたが)。

普通に理解するならゲッサン小学館に関係する雑誌での連載や刊行はないという意味でしょうから、じゃあ他の出版社や雑誌でやりますって事なんでしょうが『第三世界の長井』の世間的な評価は残念ながらそれほど高くはないので連載させてくれる雑誌があるのかな…? という疑問がどうしてもあります。

上記の推測が全部間違いでどこどこの雑誌で連載再開! と発表されるならそれが一番ハッピーなんですけど、今は1年以内に続きが読めたら良いなあくらいの気持ちでいます。

(追記終わり)

 

打ち切り残念でしたね。最終話を読むのが怖くて精神統一のためにこのような怪文書をしたためてしまったので良かったら読んでください。

未回収の伏線と思しき物と、そのヒントらしき物を書き出します。

基本的に4巻までのことしか書いていないけど単行本未収録の台詞を1個だけ引用していて、白い文字で書いたので見たい人だけどうにかして読んでください。

 

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幼馴染ヒロインは最高

僕は幼馴染ヒロインがとても好きなんですよ。

こう、家が近所で小さい頃はよく共に過ごしたが今は疎遠になったりそれなりの距離感を保っていたりする、現在高校生か大学生の男女みたいなやつ。

僕の知る限りの作品に登場する幼馴染達をランク分けしてみます。(話の面白さを置いておいて幼馴染の二人の良さを独断で評価)

 

S++

CARNIVAL(木村学・九条理紗)

キラ☆キラ(前島 鹿之助・石動 千絵)

秒速5センチメートル(遠野 貴樹・篠原 明里)

君が電話をかけていた場所/僕が電話をかけていた場所(深町・初鹿野)

True tears(仲上 眞一郎・湯浅 比呂美)

RWBY(ライ・ノーラ)

漂流ネットカフェ(土岐耕一・遠野果穂)

りぶねす(甲斐堂 哲郎・西条 飛鳥)

渡くんの☓☓が崩壊寸前(渡 直人・館花 紗月)

 

S+

君は淫らな僕の女王

正しいコドモの作り方!

イリヤの空、UFOの夏

闇女-ヤミ・カノ-

腹ペコのマリー

だがしかし(鹿田 ココノツ・遠藤 サヤ)

ぼくらの(キリエ・従姉)

 

S

ラブデスター

世界か彼女か選べない

バトルロワイヤル(杉村弘樹 千草貴子)

 

幼馴染はスペシャルなのでSランク未満が存在しない。

 

幼馴染「あっまだ寝てるー!ほら〜起きて起きて。朝ごはん用意するから顔洗ってきてよ」 ←俺たちに必要なのってこういうヒロインだよな [無断転載禁止]©2ch.net [268718286]

突然ですが ID:K+CJ3LrM0氏の素晴らしい名文を紹介します。

幼馴染ってバブみか?逆にケツ叩いてくるタイプ多いでしょ そういうのはちょっと・・・理想を言えば同じレベルでいきたい 例えば遅刻確定でだらだら飯食ってたら「ごめん。寝坊した」って1時間遅れぐらいで到着するゴミのような幼馴染だと俺もこの世界をずいぶん行きやすくなる

僕は高校生の頃学校行きたくなさすぎてサボっていたら出席日数足りなくなってしまったのですが、こんな幼馴染がいたら…俺も…もっと…マシな人生を…。

好きな本を100冊

Twitterを見ていたら #僕の私の心の100冊 というハッシュタグを見かけたのでちょっと真似してみようかと思います。

くぅ~疲れましたw なんとか100冊以上書き上げることができた。卑怯かよ。

 

小学生の頃に読んだものは覚えていないし、中学生の頃は人生で一番読書していたけどこういうの以外記憶に残っていないし、高校以降も中学の頃に読んで面白かった作家をたまに追う程度なので、いつの時代の中学生だよって100冊になった。まだ10代なのに。

半分近くが西尾維新だけど戯言シリーズとか今読み返すの怖い。いたたまれない気持ちになりそうだから。

 

ブギーポップシリーズは『ブギーポップは笑わない』と『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』がすごく好きで5回くらい読み返してる。ボーイ・ミーツ・ガールがすごく好きで最初期のブギーポップはどストライクなんだけど、シリーズが進むと俺の好みから外れていく。

 

三秋縋は今の所ボーイ・ミーツ・ガールか幼馴染をヒロインとした物語しか書かないんですが俺はその両者を最も愛するオタクであるため、大好きな作家です。

『君が電話をかけていた場所』『僕が電話をかけていた場所』は幼馴染もガールも両方登場するため最高。コポォ。

 

魔法少女育成計画は普通の女の子が魔法少女になって魔法少女同士で殺し合う話で、とても面白いです。ジャンルは能力バトルと百合。

こういうのは漫画でやった方がわかりやすいからわざわざライトノベルでやる意味がないし、屁理屈合戦になっちゃうと思うんですが、かなりよく出来ていると思います。

(関係ないけど「とある魔術の禁書目録」で一方通行が、テレポーテーションで体内に異物を転送させて殺されそうになるけど、テレポーテーションは物体を11次元に変換し移動させる能力なので、11次元を反射することで防ぎました。って理屈を納得して読んでいる人っているんですか? 俺はアニメをちょっと見ただけなので詳しくはないんですが。)

 

NHKにようこそ!』は漫画もアニメも小説も全部面白い奇跡の作品です。岬ちゃんより先輩派。

 

イリヤの空は最初読んだとき凄いものを読んだな…と思ってもう一度読み返したら序盤から匂わせていた怪しい感じを何も説明せずに終わっていることに気付いてなんかあれだなと思った。

 

戦闘城塞マスラヲは漫画版を読んでめっちゃ面白いなと思って、原作に手を出したのですが、全作のおりがみと話が繋がっているらしいので、おりがみから読み始めて本当に面白くなくて具合悪くなってようやく戦闘城塞マスラヲにたどり着いたらそこそこ面白かったから好きで、殴られた後抱きしめられて惚れる女みたいな感じ。

 

森見登美彦 黒髪の乙女への執着が凄い。

 

伊坂幸太郎 読みやすい。

 

山月記 30回くらい読んだことある。

 

十九、二十 純文学に入るのかな? NTRに近い(最悪の感想)。

 

乙一 伊坂幸太郎と同じで読みやすくて面白いので好き。青春絶縁体がすごく好き。

 

ハリーポッター あんまり好きじゃないです。数合わせで入れたから。

 

罪と罰 長すぎてつまらなくて何回も放り出したけど最後まで行くとすごい面白い。