多分すぐに飽きる日記

文字を書く練習をする

聴いてほしいフジファブリックの曲紹介

 

この2つのツイートをきっかけに、Twitterで女性のオタクが自分の好きなバンドの好きな曲を解説するツイートが流行っているんですが、人の解釈や説明を読みながら曲を聴くのが俺は好きなんですよ。

俺も志村正彦時代のフジファブリックの好きな曲について適当に書きたいなと思ったので、やります。

 

こういうエントリを書く時は普通、そもそもフジファブリックとはどのようなバンドか? 志村正彦とは誰か? とか前置きしたほうが良い気もしますがしません。面倒だから。


代表曲
若者のすべて

ダントツで有名。

夏の終わりの花火大会に行った感想の曲。
フジファブリックの曲はどれも大体同じようなことを歌っているんですけどこれが最高傑作なのでこれだけ聞いとけばとりあえず良いです。

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桜の季節

四季をテーマに作られた曲第一弾、春編。

春のモチーフに桜を選ぶのは極自然の発想ですね。

 

春は出会いと別れの季節と言う通り、この曲では「僕」が遠くの町に行く人(恐らく女性)に愛を込めて手紙を書く曲です。

そう書くとなんだか青春とか恋って印象を受けますが…

oh ならば愛を込めて

so 手紙をしたためよう

作り話に花を咲かせ

僕は読み返しては感動している!

こいつは本当に恋愛をする気があるのか?

 

フジファブリックは男女についての曲が結構多いのですが、直接的に君が好きだとか守りたいとかは言わないでちょっとひねくれた言い方をします。この曲の場合は

その町にくりだしてみるのもいい

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陽炎

四季をテーマに作られた曲第二弾、夏編。

子供の頃のなんでもない一日を振り返り、現在の「僕」が胸が締め付けられて終わる曲。モチーフの陽炎が印象的に使われています。

一番好きな歌詞は

きっと今では無くなったものもたくさんあるだろう

きっとそれでもあの人は変わらず過ごしているだろう

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銀河

四季をテーマに作られた曲第四弾、冬編

秋担当の「赤黄色の金木犀」もいい曲だし人気だけど地域柄金木犀の香りを嗅いだことがないので何書けばいいかわからなかったから飛ばした。自由かよ。

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本筋に戻して「銀河」について書きますが今まで桜、陽炎、金木犀と来たら雪とかが普通の発想だと思いますが銀河です。そこは詩人・志村正彦。常人の感性ではありません。

この曲はリズム感重視で深い意味を込めているわけじゃないと思うし何を書けば良いのかわからない。タッタッタッタラッタラッタッタッに深遠な意味が込められていたらびっくりする。

 

ただこの曲の歌詞をそのまま受け取れば、二人が街を逃げ出してU.F.O.に乗って宇宙あるいは外国まで向かっていることになるけど、どこかからは妄想が入っていると思う。ただの主観で根拠はないけど。

逃げたはいいけど暇になってU.F.O.に乗る妄想をしているとか。

二人のどっちかがもう片方に片思いしているだけで、二人で逃げ出す所から既に妄想かもしれない。その場合片思いしている方が逃げ出したい気分なだけで。

ミュージックビデオは傑作だから踊りながら聴くと良いと思う。

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好きな曲

花屋の娘

路面電車に乗っていてたまたま窓の外に見かけた「駅前の花屋さんの娘」に暇つぶしに恋をして、妄想の中で菫と名付けたり公園で遊んだりする曲。

路面電車が移動してやがて見えなくなり、

そのうち消えてしまった そのあの娘は

野に咲く花の様

と花に例えて切なそうに歌い上げるのですが、こんなふざけた曲なのにちょっとしんみりしてしまいます。

 

名前も知らない女性に勝手に恋して「彼女はなんて名前なんだろう」と思いを巡らせるのではなく、

菫と名付けました

と歌ってしまうところに奇才を感じる。

 

記念写真

登場人物は「僕」と「君」。

「僕」は野球少年で今は大きくなっている。

「君」は恐らく野球チームの女子マネージャー。

 

「僕」と「君」の関係はかなり微妙で「僕」は「君」に色々なことを思ったりしていますが、それを口に出して言ったりはしないし、記念写真を撮って以来連絡を取り合っていなくて忘れられているとすら思っている。片思いだと思う。

 

記念写真は小学生か中学生の頃の野球チームを卒業した時期だと俺は解釈していますが、それで行くと「僕」は「君」と10年近く連絡を取り合っていないことになります。

その「君」に対し「僕」は

 電話の一つもしたのなら何が起きる?

と思い立ちます。ポジティブすぎる。タクシードライバーのトラヴィスか? 俺なんかはこんなことしたら嫌がられると思っちゃいますけどどうなんでしょう。

気持ち悪い男を意識的に描いているのかもしれない。でも曲がかなり軽快で不快感がない。

むしろかなり爽やか。

 

B.O.I.P.

これは「銀河」と同じで聞き心地重視だと思います。

脚韻が良いので一度聴いてみてください。

 

東京炎上

同じくリズム重視。

桃源郷や万華鏡に例えられる「君」がどんな女なのか俺にはよくわからない。

韻を踏むためであまり意味はないと思う。

けど多分色っぽいんだと思う。

さあ ダバダバ ダバチ ダバダバダバ さあ ダバ ダバチテ
さあ この胸 焦がしてよ シャバダバ いっそ 悩まして

 


星降る夜になったら

ストーリーを追うなら「僕」がずぶ濡れになってしまい、投げやりな気分になったのをきっかけに意識上の変化が次々と起こり、会いたくなって遠くの君の元まで夜行バスで迎えに行くみたいな曲ですかね。こうだとは言い切れないが。

全ての歌詞が明るくて前向きでちょっと幻想的な雰囲気があってとても良い。情景が美しい。

 

「どうでもよくなって」って一見後ろ向きな言葉と思われるかもしれませんが、重荷を下ろしたみたいな意味で使っているんだと思います。

 

自分の話になりますが、高校生の頃は自意識過剰気味で人の視線が気になって身だしなみを最低限整えないと外出できなかったけれど、大学生になったら急にどうでもよくなって寝癖つけたまま寝巻き着たままで買い物行けるようになったので、それに近いと思う。俺なんかに共感される歌詞が可愛そうだが。

 

雨のマーチ

雨の一日の曲。

かなり塞ぎ込んでいる歌詞で、「僕」は降ってきた雨が足にまとわりつくと感じるし、喫茶店のコーヒーはまずいしで、しょうがないから雨を見ていたら、振られた相手のことを思い出します。

僕を通り過ぎて遠くにいった人

時が経ったよ 戻れなくなっちゃったよ

あおいこにしたり戻したり

 

 フジファブリックの曲は急に「あの人」とか「君」の話が挿入されることが多いんだが、こういうところ好きだ。

「陽炎」も「赤黄色の金木犀」もそんな感じだし。

 

終わり

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代表曲はYoutubeの公式チャンネルにアップロードされているのでそこから入るのが良いと思う。

桜の季節あたりから書くのが面倒臭くなったし音楽的な知識も作詞者への造詣も深くないから実のあることを書けなかったけど誰かちゃんと読んでくれるのかな。